AEDと関係の深い「CPR」「BLS」って?
AEDについて調べてみると、おそらく「CPR」や「BLS」という単語を目にすることがあると思います。そこで、CPRとBLSについて簡単にまとめてみることにしました。
CPRとは
CPRとは「Cardio Pulmonary Resuscitation」の略で、直訳すると「心臓と肺を蘇生する」ということ、つまり心肺蘇生法のことです。
AEDはこのCPRの一連の流れの中で使用する電気ショックを行うための機器のことを指します。
CPR(心肺蘇生法)に関して詳しい流れは心肺蘇生法のガイドラインで紹介していますが、基本的にはスピードが命になってきます。
心肺停止状態になると、人は脳に酸素を送ることができなくなります。脳に酸素を送るポンプの働きを持つ心臓の機能が低下してしまうからです。
脳に酸素が供給されない状態が続くと、たとえ心肺機能が回復したとしても脳に障がいが残る可能性も高まるそうです。
そのため、できるだけ早く脳に酸素を送ることが重要になってきます。
そこで、CPRにおいてはAEDや救急車の手配ができる前から胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行うことが推奨されています。
胸骨圧迫を行うことで心臓に圧力をかけ、半強制的にポンプの役割を果たさせるんです。
意識を失っていれば呼吸もできなくなっているため、胸骨圧迫をしつつ気道確保を行い人工呼吸を行います。
その後、AEDの準備が整い次第胸骨圧迫と人工呼吸を一旦ストップします。
BLSとは
BLSとは「Basic Life Support」の略で、直訳すると「基本的な救命」ということで、一次救命処置のことを指します。
CPRと意味が似ていますが、CPRは心肺蘇生に限定した救命処置のことで、BLSはCPRとAEDを合わせて一般の人が医師などの専門家に傷病者を引き渡すまでの応急手当のことを指します。
つまり、CPRとAEDはBLSの一部であるということです。
2017/07/25